1950年代の米国で誕生したアイウェアブランドTART OPTICAL。創業者のジュリアス・タート氏の意志を継いだ氏の甥、リチャード・タート氏らが新たに立ち上げたブランドがJULIUS TART OPTICALです。数多くの著名人が愛用し、ヴィンテージアイウェアの世界で最も人気の高い『ARNEL』を中心に、当時の雰囲気を忠実に再現するコレクションとして発表されています。
decora/G.B.Gafasではこれまでも数々の別注アイテムをリリースしてきました。今回は、JULIUS TART OPTICALの『BRYAN』をベースに、“世界初”となる別注モデルを発売します。
JULIUS TART OPTICALを代表するモデルのひとつ『BRYAN(ブライアン)』。米国TART OPTCAL社の時代には『ARNEL(現AR)』と人気を二分する存在であり、映画監督、脚本家、俳優として豊かな才能を発揮するウディ・アレンが愛用していたことでも知られています。
フロントのダイヤリベット、レンズシェイプは縦幅の深いウェリントン、フロントサイドからテンプル(腕部分)にかけて少しボリューミーに仕上げられており、知的でオリジナリティのある表情を持ったモデルです。また、当時と同様に堅牢性の高い7枚丁番を使用するなどディテールにもこだわりが光っています。
そんなJULIUS TART OPTICAL『BRYAN』のアイコンとなっているフロントのダイヤリベットを無くし、丁番を埋め込み式にした『BRYAN』を別注しました。
ヒントになったのは米国TART社時代の後期にリリースされたリベット無しの同型モデル。旧来のスタイルからの脱却を意図してつくられたレアな一本です。装飾が無くなったことでフォルム本来の美しさが際立つだけでなく、モードからカジュアル、プライベートからビジネスシーンと様々な着こなしにフィットする逸品が復活しました。カラーは実際にあったブラックとグレーグラデーション。どちらもミニマルな『BRYAN LIMITED』を引き立てるカラーリングになっています。
ウディ・アレンが手掛けた映画『アニー・ホール』は、恋愛について笑いとペーソスを織り混ぜて描かれた普遍の名作です。この映画が普遍性を持っている理由は、ストーリーや演技力だけではありません。そこには着飾りすぎないアメリカ製のファッションアイテムや、現在にも通じる男女の性差のないコーディネートが映し出されていたからです。そんな当時のアメリカ的発想は、アイウェアにも大きな影響を与えました。
JULIUS TART OPTICALの隠れた名作『BRYAN』の限定モデル。シンプルでお洒落過ぎず、男女のどちらが着用しても素敵におさまる、新たな定番品が完成しました。