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Lunetta BADA

一時代を築いたアイウェア

物質的な豊かさを求め人々が狂喜乱舞していた1980年代、アイウェアブランド『Lunetta BADA(ルネッタバダ)』は生まれました。80年代は、新しいデザインを追い求めるクリエイターにとってみれば幸せな時代だったのかもしれません。これまでのスタイルを覆すようなアバンギャルドなファッションの出現が人々を興奮させ、建築や空間デザインの分野では、デザイナーの個性が前面に押し出されるようになり、見た事のない造形やインテリアに心を奪われたのです。CMをはじめとする広告業界は、広告の枠にとどまらない新鮮な表現に溢れていました。

1984年、東京で最初のコレクションを発表したLunetta BADAは、大きな注目を集めました。その頃のアイウェアは、大半がアパレルとのライセンス契約で作られており、専門のブランドは、ほとんどありませんでした。更にLunetta BADAのアイウェアは、一歩先を見せてくれるようなファッション性に満ちていたのです。それに反応したファッション関係者から、ミュージシャンやタレント、俳優といった有名人へと波が広がっていきました。このファッションを媒介としたアイウェアのプロモーションは当時としては画期的なものであり、感度の高い人々が先端のファッションにLunetta BADAをコーディネートするようになっていったのです。ブランドの人気は爆発的に高まりましたが、世界観を大切にするLunetta BADAを購入できるのは限られたショップのみでした。

日本で確固たる地位を築いたLunetta BADAは、歴史あるフランスのアイウェア展示会『Silmo(シルモ)』に出向きました。そして、斬新なフォルムとカラーで高評価を獲得。当時、現在では名の知られたヨーロッパのアイウェアデザイナーが続々と自身のブランドを立ち上げた頃でしたから、Lunetta BADAがいかに時代をリードしていたかが伺えます。実際、以降の海外ブランドに大きな影響を与えました。

孤高のブランドが復活

時代を駆け抜け、ブランドをクローズしてしまったLunetta BADAが、数十年の時を経て復活を果たしました。スタンダードなアイウェアの人気が続いている今に風穴をあけ、もっとファッションコンシャスなアイウェアの存在を知らせるために。新生Lunetta BADAの記念すべきファーストコレクションは、80年代を彩った象徴的なモデルのリプロダクションです。当時と同じく、取扱店を厳選してスタートします。

ファーストコレクションのルックには、DJ、そして、モデルとして3シーズン連続でバレンシアガのランウェイを歩いたホットなミレニアルズ、タロウ・イマイが登場。この起用がLunetta BADAの方向性を指し示しているようです。

No.18

レンズサイズ60mmのスクエアなビッグシェイプモデル。その分、ブリッジ幅を狭くしており、これぞ80年代のアイウェアというシンボリックな一本です。ブリッジ位置が高く、直線的にデザインされたトップラインがシンプルかつ力強い雰囲気をつくり出します。

No.23

レンズの横幅に対して縦幅を狭くし、クラシックなアイウェアには見られないシャープな表情を演出。テンプル(腕部分)をワイドにすることで、デザイン的なアクセントのみならず、側方からの光を遮る機能的な一面も合わせ持つバイカー用グラスのようなモデルです。

No.676

トラディショナルなバランスになりがちなラウンド型のアイウェアですが、ブリッジとサイド、そしてテンプル(腕部分)に絶妙なボリュームをつけることで、モードテイストのモデルになっています。ライトカラーのレンズと組み合わせると、さり気ない色気が漂います。

No.10

一見するとベーシックなウェリントンフレームのようですが、レンズサイズを大きくし、ブリッジ幅を狭くするというLunetta BADAらしいバランスにデザインされたモデルです。フロントの下部を直線的にすることで、スマートさが格段にアップされています。

No.39

サーモントフレームをモダンにアレンジし、デザイン性をプラスしたモデル。大きめにデザインされたリム(枠)と、それに合わせてボリュームを持たせたブローパーツ(眉飾り)が、トラッドな雰囲気になりがちなサーモントフレームに洒落感を纏わせています。