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COLUMN

【ホントは秘密にしたい】 眼鏡のフィッティングについてオプティシャンの視点

Talked by decora KOBE 柴田 & 大槌

オプティシャンにとっての最大の見せ所 「フィッティング」

オプティシャンにとっての最大の見せ所 「フィッティング」

普段から当たり前のように行われる眼鏡フレームの調整(フィッティング)について。
フレームの状態や指の感覚、かけ心地についてのお声をもとに、どんなところに注目して「フィッティング」を行っているのか?
スタッフ視点の動画も織り混ぜ、【ホントは秘密にしたい】眼鏡のフィッティングをdecora KOBEの柴田、大槌コンビがコッソリ解説します!

柴田

突然なんですけど、オプティシャンにとって、腕の見せ所って何ですか?

大槌

オプティシャンにとって、お客様のご要望に応じた眼鏡を提案できたり、快適に使っていただける度数の測定っていうのはすごく大事かなと思いますね。

柴田

いろいろ見せ場ってあるんじゃないかなと思うんですけど、その中でも、出来上がった眼鏡を快適に使用していただく上で、とっても重要な「フィッティング」というのが、オプティシャンにとっては最大の見せ所じゃないかなと思うんですよね。ということで今回は、ホントは秘密にしたいフィッティングについて、お届けしたいなと思います。

大槌

今回ただフィッティングする動画だけですと、ちょっと分かりづらいと思いますので、我々が普段どういったところに注目しているのかというのも交えてご紹介したいと思います。

フィッティング前の状態確認手順

眼鏡を掛けていただいた状態で全体のバランスを観ます。

正面
正面
① 幅 ② 傾き ③ 鼻パッドの当たり具合

今正面を見てもらっていますが、まず幅の確認ですね。ちょっと狭いかなという感じます。
次に、眼鏡の傾きを確認します。今水平が、ちょっと右が上がって左が下がっている状態になっています。
次に、お鼻のパットの当たり具合というのを確認していきます。

眼とレンズの距離
④ 眼とレンズの距離

次に、眼とレンズの距離、“頂間距離”を確認するために、上から覗き込むような感じで観ていきます。上から観ることで、微妙な距離まで確認できます。少し左目の方がレンズと離れているなというのが確認できます。

サイド
サイド
⑤ 眼とレンズの角度
⑥ 耳の曲げ具合・テンプルエンドの跳ね具合

次に、サイドに回って、眼鏡の位置を確認していくんですが、ここで確認しやすくするために髪の毛をよけまして、眼とレンズの角度、“前傾角”というのを確認しながら、耳の方に移っていきます。この位置で耳の曲げ具合ですとか、テンプルエンドの跳ね具合を確認していきます。

調整方法

まず、幅、水平、パッドを調整し、その後テンプルを調整します。

1. 幅の調整
1. 幅の調整
左右の眼とレンズの距離が揃うように、顔幅に合わせて調整します。
2. 水平の調整
2. 水平の調整
左右の耳の高さに合わせてテンプルの角度を調整します。
3. パッドの調整
3. パッドの調整
鼻に対してパッドが面で当たるように角度や幅を3次元に調整します。
4. テンプルの調整
4. テンプルの調整
調整前にまずテンプルを温風で温めます。
4. テンプルの調整
耳の位置や骨の形状に合わせて、角度や抱き込みをつけます。
5. 全体バランスの確認
5. 全体バランスの確認
調整後、全体のバランスを確認します。

フィッティング後の状態確認

調整後、一度掛けていただきます。再度全体のバランスを確認し、何度か微調整を行います。
調整が完了した眼鏡を掛けていただきました。
フィッティング後も、フィッティング前の確認手順同様に確認します。

正面
① 幅 ② 傾き ③ 鼻パッドの当たり具合 ④ 眼とレンズの距離

まず、正面から幅、それから眼鏡の水平の感じですね、上がってたり下がってたりしていたものを直しています。次に、鼻パッドを確認していきます。パッドが綺麗に当たっているかを確認します。次にそのまま上に行って眼とレンズの距離、“頂間距離”も確認しています。これで綺麗に整ったかと思います。

フィッティング後の状態確認
フィッティング後の状態確認
サイド
⑤ 眼とレンズの角度 ⑥ 耳の曲げ具合・テンプルエンドの跳ね具合

次に、横から、“前傾角”を確認していきます。ちょっと髪の毛をよけて、いい角度になっているかなと思います。そのまま後ろの方にまわっていって、耳の曲げ位置、テンプルエンドの跳ね具合の修正をかけて、お顔に沿わせるようにしています。

フィッティング後の状態確認
BEFORE
BEFORE
AFTER
AFTER
柴田

ということで、今回は一人ひとり違うお顔に対して、どこに注目してたりとか、どういう風に調整しているのかという、“ホントは秘密にしておきたい”フィッティングをご紹介させていただきました。

大槌

フィッティングというのは細かく慎重にしているんですけども、それでもやはり長時間掛けていただくと、少しズレたりですとか、痛くなることもありますので、またそういったことがあれば是非スタッフまでお気軽にお声がけいただければと思います。またご使用いただく中で、どうしても形状変わることもありますので、何か気になることがあれば是非おっしゃってください。

【使用フレーム】
YELLOWS PLUS
CLIFF-13BK
¥37,400(tax in)
YELLOWS PLUS CLIFF-13BK