YELLOWS PLUSを知る10の質問
長く愛せる「丁寧な物作り」の本質を理解した上で、
普遍的な「美」を追求するイエローズプラス。
独自の審美眼と見識を持つデザイナーの山岸稔明さんに話を聞いた。
左山岸 稔明Toshiaki Yamagishi
YELLOWS PLUSデザイナー
2001年のブランド立ち上げ以降、既存の日本ブランドとは一線を画すデザインで業界の注目を浴びる。2009年からパリの国際展示会に参加し欧米でも高い評価を受ける。デビュー前から、G.B.Gのオリジナルフレームに携わるなど、パートナーシップで結ばれている。
右漆畑 博紀Hiroki Urushibata
decora/G.B.Gプレス
プレス担当として広報のみならず、全ての企画に携わる。山岸氏とタッグを組み、手がけたオリジナルフレームも数多い。業界20年、時折り弊社ブログにてキャリアを活かしたトレンド分析を発信。
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Q.型数の少ない今季。なぜ、これらのモデルをデザインしようと思われたのでしょうか?
ちょうどコロナの影響で先行きが見えない時だったので新しい切り口のものとか新しい構造のものを出すタイミングではないなという思いがあって、自分の感覚の中でズレの出てきている商品をリファインするほうが受け入れられるんじゃないかなと思ってそういうモデルをピックアップしたところ国内モデル3型、ヨーロッパモデル2型という形になりました。
Q.今季の新作のポイントをそれぞれ教えて下さい。
まず全体でいうと、“丸み”や“緩さ”っていうのを全体に付けていきたいなと思ってて、“丸み”も付けていくというよりも今あるクセであるとか強調されている部分を取り除いた結果丸みがついてきたというのが今回発表した商品になります。余計なものを取ったという感じですね。
Q.今回、欧米仕様のモデルを発表されましたが、それはなぜでしょうか?
ちょうどヨーロッパが動き出したタイミングだったんですね。いつもはアジアとヨーロッパの兼ね合いをつけながらデザインしていくんですけど、ヨーロッパの方が(状況の)回復が先行していたので兼ね合いをつけずにヨーロッパモデルを2型を先行させています。
Q.欧米と日本ではベースとなる骨格の違いがあると思うのですが、それ以外に欧米と日本で変えているところがあれば教えて下さい。
意識しているわけではないんですけど、違いをつけるっていうよりも設計も含めてヨーロッパで好まれるものとアジアで好まれるもの、いかに兼ね合いをつけるかっていうことを考えてデザインしています。違いをつけるっていうよりも両方で使えるというか、両方で受け入れられるデザインというのをいつも心掛けています。
Q.長年、パリの展示会で新作を発表されていますが、日本で発表されるのと違いはありますか?
バイヤーのリアクション等々、どんな事でも結構です。
日本のバイヤーさんとの違いは、向こうの人はメガネを見る時にちょっと距離を取ってみて「綺麗なモデルだ」、「カッコいいね」っていうのと、日本では全てのお客さんがそうではないんですけど割と細部を見る、蝶番周りを見たりだとか、そういった所を見る違いはあるかなと思う。同じように「綺麗なデザインだね」って言われてもジャッジしている所はいつも違うなというのは感じます。
Q.ブランドによっては同モデルで複数のサイズを展開していますが、YELLOWS PLUSでしないのは、なぜでしょうか?
まず、このデザインが美しく見えるサイズ感。サイズ感を作ってからそこにデザインを落とし込んでくんですけど、そのサイズの前後のサイズっていうのはサイズ展開した時にデザインが崩れてしまうのでやらないですね。ひとサイズ小さいものであれば小さいサイズの違う品番で作るようにしています。
Q.良く売れているモデルでも生産を中止してしまう事がありますが、それはなぜでしょうか?
自分の感覚の中でそれを作った時は100点取って作るわけなんですけど、やっぱり月日が経っていくうちに、こう…違和感、デザインの中で違和感を感じてきて、もうちょっと良く出来るんじゃないかなっていう思いが出てきた時には次のもの(デザイン)に行くって感じですね。
Q.最近デザインされたモデル中で、個人的なお気に入りがあれば教えて下さい。
気に入っているモデルっていうのとはちょっと違うかもわからないですけど、オクタゴン(八角形)っていうレンズシェイプがあるんですが、自分にとってオクタゴンは過去に経験がないデザインで、最近3型作って…ノウハウがない分、ちょっと創作意欲がわくと言うか、思い入れのあるものにはなってます。
Q.ブランドによっては同モデルで複数のサイズを展開していますが、YELLOWS PLUSでしないのは、なぜでしょうか?
まず、このデザインが美しく見えるサイズ感。サイズ感を作ってからそこにデザインを落とし込んでくんですけど、そのサイズの前後のサイズっていうのはサイズ展開した時にデザインが崩れてしまうのでやらないですね。ひとサイズ小さいものであれば小さいサイズの違う品番で作るようにしています。
Q.良く売れているモデルでも生産を中止してしまう事がありますが、それはなぜでしょうか?
自分の感覚の中でそれを作った時は100点取って作るわけなんですけど、やっぱり月日が経っていくうちに、こう…違和感、デザインの中で違和感を感じてきて、もうちょっと良く出来るんじゃないかなっていう思いが出てきた時には次のもの(デザイン)に行くって感じですね。
Q.山岸さんのデザインに影響を与えたモノを教えて下さい。
自分、クラシックミニ乗ってるんですけど車ですね。ミニとかには何かこう…モノ作りのシンプルさだとか、こういうシンプルなものでもちゃんと動くし、だから世の中に残っていってるのかなーっていう思いがあったりとか。
Q.今後取り組んでみたいデザインやテーマがあれば教えて下さい。
引き算のデザインとかっていうことになるのかもしれないんですが、今までずっと自分がやってきたことなんですが、よりそこを追求していきたいとは最近思うようになりました。シンプルというより、こう…シンプルで掛ける人をを引き立てて上品さに溢れるようなモノ作りを、商品を作りたいなと思います。
YELLOWS PLUS SPECIAL INTERVIEW
ビッグシェイプのウェリントンフレームです。曲智と呼ばれる前枠のサイドにアールをつけたモデルで、テンプル(腕部分)との一体感を強調し、モダンな印象に。側面の3点鋲も絶妙なスパイスになっています。
material | :acetate |
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price | :¥31,900 (tax included) |
クラシカルなデザインでありながら、個性的な印象になるオクタゴン(八角形)のメタルフレーム。ラウンドモデルと同様、リム(枠)前面に入れた極細のカラーラインが差し色になっています。
material | :titanium |
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price | :¥37,400 (tax included) |
繊細な技巧を感じられるラウンド型のメタルフレームです。リム(枠)の前面だけに施された美しいカラーラインが特徴。素材には弾力性の高いチタンを使用し、掛け心地もご満足いただける一本です。
material | :titanium |
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price | :¥37,400 (tax included) |
オーセンティックなバランスのプラスチック製ボストン型サングラス。こちらも欧米仕様になっています。男女問わず着用できそうな細身でシンプルなモデルです。日本仕様のノーズパッドに付け替えられます。(店舗のみの取り扱いです)
material | :acetate |
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price | :¥34,100 (tax included) |
ブリッジの位置やノーズパッドの高さを欧米向けに仕上げたモデル。スタンダードなプラスチック製のウェリントン型サングラスで、コーディネートがしやすい一本です。ノーズパッドを修正する事で着用が可能です。(店舗のみの取り扱いです)
material | :acetate |
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price | :¥34,100 (tax included) |