decora G.B.Gafas JOURNAL 2025 2026 Autumn/Winter  Special Edition decora G.B.Gafas JOURNAL 2025 2026 Autumn/Winter  Special Edition

© GLASSES CO.,LTD.

G.B.Gafas SHIBUYA 10years Local Eyes, Global Style G.B.Gafas SHIBUYA 10years Local Eyes, Global Style

渋谷へ──G.B.Gafasが
この街に店を構えて10年。

私たちは、長くアイウェアに向き合ってきた草分け的なショップとして、国内外の優れたデザインとクラフトマンシップを紹介してきました。
この10年で、渋谷という街は大きく姿を変えながらも、常に多様なカルチャーと新しい感性が息づく場所であり続けました。その空気の中で、私たち自身もまた“渋谷のローカル”として、ここに集う人々のリアルな美意識や価値観に触れ、ともに磨かれてきたように感じています。
“ローカル”とは、この街で生きる人々が日々の中で育む審美眼。“グローバル”とは、その感性を通して世界と共鳴する視点。
G.B.Gafasは、渋谷というローカルの中で培った感性を大切に、眼鏡というプロダクトを通して、これからも新しいスタイルと価値を発信していきます。

SPECIAL01

G.B.Gafas SHIBUYAのオープン10周年を記念し、国内外で高く評価されるアイウェアブランド〈YELLOWS PLUS〉に特別製作を依頼したエクスクルーシブモデル、『BARON』と『GEORGE』。両モデルは、ブランドの名作でありロングセラーの「LEON」と「GRANT」をベースに、トレンド性と普遍性のバランスを追求してデザインされています。YELLOWS PLUSのスピリットを受け継ぎつつ、現代の空気感を纏ったフォルムがスタイリッシュな印象を生みます。

BARON

「LEON」を基に
柔らかなウェリントンシェイプを
スマートに再構築。

BARON ¥41,800
YELLOWS PLUS Limited for decora / G.B.Gafas YELLOWS PLUS Limited for decora / G.B.Gafas

GEORGE

「GRANT」を基に
重厚な多角形フォルムをモダンに洗練。

GEORGE ¥41,800
Lunetta BADA Limited for decora / G.B.Gafas Lunetta BADA Limited for decora / G.B.Gafas

SPECIAL02

80年代のアイウェアブランドを代表する〈Lunetta BADA〉。その象徴的モデル「No.7」と、現代的に洗練された「73/04」の別注カラーを、G.B.Gafas SHIBUYAオープン10周年を記念してdecoraとG.B.Gafasの限定でリリースします。
キーカラーは、透け感と深みを兼ね備えた都会的なニュートラルカラー「グレージュ」。クラシックとモダンが交差するこのカラーリングは、Lunetta BADAが持つ時代性と造形美のバランスを、より洗練された形で際立たせています。

Lunetta BADA Limited for decora / G.B.Gafas
73/04 Limited-GREIGE/WG
¥55,000

73/04は、ブローフレームながらオクタゴンシェイプとファセット加工を施したブローラインが特徴です。角を持つフォルムに繊細な面取りを加え、スクエア特有の硬さを和らげつつ、立体感と柔らかさを両立。別注カラー「グレージュ × ホワイトゴールド」は、透明感のあるグレージュのブローが光を柔らかく受け、ホワイトゴールドのメタルパーツが上品に輝き、全体に洗練された高級感を演出。性別や顔型を問わず、多様なスタイルにフィットする万能モードアイウェアです。

No.7 Limited-GREIGE
¥50,600

No.7は、1980年代生まれのLunetta BADAを代表するモデルで、高めに配置されたキーホール型ブリッジがモダンな印象を与えます。フロントサイドとテンプルのレクタングル型飾り鋲が洗練された雰囲気を演出。今回の別注では、ブラウンとグレーを絶妙に融合させた透明感のあるグレージュカラーを採用し、素材の立体感を際立たせつつ柔らかく落ち着いたムードをプラス。光の加減で変化するニュアンスも楽しめます。

NEW BRAND NEW BRAND

静けさの美を纏う
“スローラグジュアリー”。
本質でつくるアイウェア DAIZO

〈DAIZO(ダイゾウ)〉は、ドイツと日本の文化をルーツに持つデザイナー、レオナルド・ダイゾウ・バッハマンが立ち上げた“スローラグジュアリー”のアイウェアブランドです。
ブランド名〈DAIZO〉は、レオの日本名に由来し、“意味ある創造”を表します。華美な装飾ではなく、本質的な美と静けさを求める人のために、目的のあるものづくりを追求する姿勢を象徴しています。
デザイナーのレオは、ドイツで工業デザインを学び、ヨーロッパのメゾンブランドでプロダクト開発に携わった後、日本で素材研究や工法開発を重ねてきました。精密性、ミニマリズム、そして日本的な精神性の三つを高いレベルで統合できる希有なデザイナーとして知られています。

ブランドの大きな特徴は、ドイツの合理性と日本の“禅”の美意識を融合したデザイン。すべてのフレームは日本・福井の熟練職人によるハンドメイドで、1本に8〜12週間、250〜300工程をかけて製作されます。アセテートは北イタリアでブランド専用に特別生産され、チタン・ステンレスパーツは鯖江で精密加工。純チタン、βチタン、ステンレスを組み合わせた構造には、チタン・ニッケル・18金などの仕上げが施され、高い耐久性と静かな品格が宿ります。

技術面でも革新性を追求し、90°の5連・7連丁番に加えて独自開発の180°ヒンジを採用。蝶の構造に着想を得たこの機構は、テンプル側に直接取り付ける設計で、滑らかな開閉と堅牢性を両立しています。
ブランド哲学を象徴する“桐箱”は、日本の山間部で伝統技法を用いて作られたもの。単なるパッケージではなく、製品を迎え入れる“最初の儀式”としての役割を持ち、静けさと尊さを感じさせます。
さらに〈DAIZO〉を語る上で欠かせないのが、極めて高い希少性。
〈DAIZO〉は大量生産を行わず、1カラーにつき世界75本、1モデルあたり300本のみという厳格な生産数を維持。品質を損なわないよう、世界の販売店でも限られた数量のみが流通します。
モデル名には、レオ自身の人生や縁のある人物が反映され、背景と物語性が静かに息づいています。
“少なく、より良いものを。”それは〈DAIZO〉が掲げる『本質的なサステナビリティ』の姿勢そのものです。流行より本質を、装飾より意味を求める方へ。〈DAIZO〉のアイウェアは、静謐な存在感と長く寄り添う価値をもたらす、唯一無二の一本です。
日本初上陸となる〈DAIZO〉1stコレクションは、2026年1月よりdecora TOKYOにて発売いたします。(フレーム価格¥170,500〜)

NOW ON THE SCENE NOW ON THE SCENE

ファッションと実用性を両立した、
“いま”身に付けたい
最旬アイウェア

Y2K

1990年代後半から2000年代初頭、ファッションとカルチャーの転換期に登場した“横長でスマート”なレンズシェイプ。ストリートからモードまで幅広い装いに溶け込み、当時の象徴となりました。
私たちはこのデザインを“Y2Kスタイル”として再注目しています。ただし今回は単なる復刻ではありません。縦幅にほどよいゆとりを加え、シャープさを残しつつ柔らかさを纏った現代的バランスへ進化。いまのファッションに自然にフィットします。
2000年代のムードを感じさせながらも、フォルムやディテールは今の感覚に合わせて刷新。過去を繊細に映し出しつつ、未来へと続く新しいスタンダードとして、横長シェイプはふたたびシーンに戻ってきました。

DOUBLE BRIDGE

近年、ダブルブリッジフレームへの注目は一段と高まっています。かつてはティアドロップ型が主流でしたが、現在はパントタイプやスクエアシェイプなど多彩なバリエーションが登場し、クラシックでありながら軽やかでモダンな印象へと進化しています。
メタルフレームの繊細なラインや、アセテートとのコンビネーションが生む程よいボリューム感など、素材使いも豊かに。トラディショナルなデザインを基軸にしつつ現代の装いに自然に馴染み、“トレンド”から“スタンダード”へと位置づけを広げています。
さりげなく個性を引き立て、上品な存在感を添えるダブルブリッジフレームは、いまや季節を問わず選ばれる新たな定番アイウェアです。

BUYER'S RECOMMEND

目利きバイヤーが
太鼓判を押す、
注目ブランド&
おすすめアイテム

今シーズンを象徴する注目アイテムが登場

今季の〈MASAHIRO MARUYAMA〉コレクションは、ぜひご注目いただきたいラインナップです。
テーマをあえて設けず、自由な発想で展開する“untitled”シリーズは、複数のカシメピンをランダムに配した独創的なディテールが目を引きます。
また、メタル素材を大胆に造形した“sculpt”の新作は、力強いフォルムと存在感のある佇まいが魅力です。アートピースのような雰囲気があり、掛けるだけで印象をぐっと引き締めてくれます。
オリジナリティとモード性を兼ね備えた、一押しのコレクションです。

岡田 卓也

selected by
G.B.Gafas KYOTO 店長

岡田 卓也
TAKUYA OKADA

日常に行き届くラグジュアリー

ロサンゼルス発のラグジュアリーアイウェア〈JACQUES MARIE MAGE〉は、限定生産にこだわり、世界でも稀有な存在感を放つブランドです。日本の卓越した職人技術と最新テクノロジー、高品質素材が融合したフレームは、すべて手作業で仕上げられ、シリアルナンバー入りの特別仕様となっています。
「PONTIAN」や「ZEPHIRIN」、復刻「SARTRE」など、文化と時代を纏ったデザインは唯一無二。圧倒的な存在感と緻密なディテールは、他にはない魅力です。
今季は、2025年の新型・新色モデルを含む充実のラインナップを、ブランドを早くから紹介してきた神戸店ならではのセレクトでお届けします。

柴田 拓哉

selected by
decora KOBE 店長

柴田 拓哉
TAKUYA SHIBATA

15周年を迎えたアイウェアブランド

トラディショナルなスタイルへの敬意を大切にしながら、現代の感性を巧みに取り入れ、多くのファンを魅了する〈ayame〉。
ブランド設立15周年を記念し、ブランド哲学「古きを知り、新しきを創る」を体現したデビュー作「NEWOLD」をベースにしたスペシャルエディションが登場しました。2010年のデビュー以来、一貫して守られてきたトラディショナルなスタイルは、現代のアイウェアトレンドとも見事に調和しています。
レンズシェイプにこだわったリムレスフレーム「3PIECE-O」や、フレンチヴィンテージの雰囲気を漂わせつつ洗練された印象の「UNJOUR」。
素材やカラーへのこだわり、フレームの存在感は、ayameが歩んできた15年の歴史とクラフトマンシップへの誇りを物語っています。

今井 正人

selected by
G.B.Gafas OSAKA horie 店長

今井 正人
MASATO IMAI

静かで研ぎ澄まされたコンビネーション

ジャパニーズアイウェアのパイオニア〈Lunetta BADA〉が発表した7thコレクションのテーマは“Yin Yang”。
「Yin=陰」と「Yang=光」という、相反しながらも切り離せない要素を、現代的に再解釈。異素材の組み合わせや、ツヤとマットの質感を巧みに使い分けながら表現しています。大胆なカッティングによって立体的な奥行きと陰影が生まれ、光の当たり方や角度によって表情が変わる、〈Lunetta BADA〉ならではの造形美も魅力です。
自信をもっておすすめする、デザイン性と機能性を両立した完成度の高いコレクションです。

長谷川 永伍

selected by
G.B.Gafas SHIBUYA 店長

長谷川 永伍
EIGO HASEGAWA

クラシックなシルエットにモダンな個性

今シーズンの〈YELLOWS PLUS〉のコレクションテーマ「EXPAND」は、1970年代のドイツやオーストリア製アイウェアにインスパイアされたシリーズです。ローデンストック、マルヴィッツ、メツラーなど、当時の名ブランドに見られる構築的で誠実なデザインを、現代の感性で再解釈しています。YELLOWS PLUSが大切にしている「ベーシック」という哲学は、時代とともに少しずつ進化しながらも、常に“普遍”を見つめています。
今回の「EXPAND」では、その原点をさらに広げ、新しい形で再定義しています。
シンプルでありながら確かな存在感を放つフレームは、過去の伝統と現代の感性をつなぎ、装う方の個性を静かに引き立てます。

岡部 隆之

selected by
decora TOKYO 店長

岡部 隆之
TAKAYUKI OKABE

様々なスタイリングに溶け込む構築的なデザイン

〈YUICHI TOYAMA.〉の新作には、90年代の空気感を感じさせるデザイン要素が随所に見られます。しかし、シェイプの微調整や細部の工夫により、どれも洗練されたモダンな印象へとアップデートされています。日常のスタイルにひとつプラスするだけで、ぐっと洗練された雰囲気を演出できるインナップです。
さらに、日本眼鏡ならではの圧倒的な「品質」にデザイン性を掛け合わせ、世界中のアイウェアファンを魅了している〈YUICHI TOYAMA:5〉。クラシカルなフォルムに研ぎ澄まされたミニマルな美学をまとい、フェイスラインとのバランスまで計算された細やかな作りは、シンプルながらも確かな存在感があります。

吉田 寛

selected by
G.B.Gafas OSAKA umeda 店長

吉田 寛
HIROSHI YOSHIDA